キアソファリンクス・フォアイ "モリロ"
Cyathopharynx foae "Moliro"
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ブリード個体、購入翌日に撮影。6cm。2003年11月。
I got six German bred young fish with 6 cm total length in Tokyo in Nov. 2003.
飼育開始１ヶ月後の発色。もちろん幼魚。
Just one month after the purchase, one fish has already started to wear the color.
２ヶ月後の同一個体。
Another one month after, the same individual as the left one.
飼育４ヵ月。Kept for four months.
６ヵ月。Six months.
７ヵ月。Seven months.
８ヵ月目、繁殖時期の発色。魚の下にクレーターがあります。
Eight months after started the keeping, at the time of the first breeding. The fish dances over the nest.
12ヵ月目。One year has passed.
上と同一個体。
The dominant male, the same individual as above.
ナンバー２のオスも発色が始まる。
The second dominant male is also developing the color.
約１年半、12cm位で、オスは３匹とも発色しました。クレーターは１個です。クレーターを占有するオスは日々入れ替わり、オス同士の闘争は激しくヒレにはキズが絶えません。３匹のメスは次々と産卵し、2004年の産卵は１２回。３回目以降は産卵当日に吐かせています。
Kept for one year and six months. All three males show their brilliant color despite only one crater-like nest constructed. Occupancy of the nest shifts day by day. In 2004, the three females spawned 12 times in total.
飼育１年８ヵ月。Kept for one year and eight months.
飼育２年。クレーター上でメスを誘うオス。
Kept for two years. The dominant male is dancing over the crater-like nest.
メス。Females.
Cyathopharynx foae 飼育の要点
暗闇にメラメラと燃え上がる青い炎のような背ビレのパターン、洋書の写真が憧れでした。水換え、フィルターの管理は重要だと思います。エサは草食魚用、金魚用の配合飼料のみで繁殖まで可能でした。底には砂利ではなく砂と言える粒の大きさのものを敷けば、砂の種類には依らずクレーター様の産卵床を造ると思います。魚が砂を掻き集めますので、それほど大量に敷く必要はありません。生後約１年で繁殖可能なまでに成熟します。それまでは最強のオスが他魚を追い払う程度ですが、その後、他魚の成熟が進むと口と口で噛み合うような格闘で覇権を争うようになり、唇が肥大した個体が現れます。ヒレ先のフィラメントは切れても再生しますが、枝分かれ、伸びる条の数が増えて太いフィラメントになるなどの異形が生じることがあります。闘争を分散させるための過密飼育は有効ですが、過密飼育下ではポップアイ、白内障などを発症し易いようです。総じて、繁殖までよりもそれ以降、細かいところまで奇麗な形を維持することの方が難しいと思います（発色は問題なし）。
フォールの体勢に持ち込まれることは滅多にありません。あっても通常カウント"２"でエスケープします。今まで喧嘩が直接原因の大怪我、死亡はありません。
Seldom happens this wrestling-like situation, though mature males fight by biting each other in a mouth-to-mouth fashion. Even in hard cases, the fish in lower position always escapes very soon. No fish has ever been killed or injured seriously in scuffle in my tanks.
飼育４年目に入り老成したオス。20cm。
A mature male with 20 cm length in the fourth year.
背ビレの条が伸びています。欠けた部分が再生するときに過剰に伸びたようです。第二世代にも同じように伸びた個体がいますが、どちらも水槽で一番のオスです。勢力と関係があるのでしょうか。
強いオスは尻ビレも長く伸びるようです。第二世代のオスNo.1も尻ビレが伸びています。この撮影の時期には見られませんが、どちらのオスも長く伸びた尻ビレの先が胸ビレの先と同様に黄色くなることがあります。
In addition to the ventral and caudal fins, the anal and dorsal fins of this dominant male got elongated.
見る角度によって体色が変化しますが、フラッシュ撮影でも角度によって色が大きく変わります。
The body color changes depending on the camera angle.
別のオス。腹ビレはこちらの方が伸びています。発色とクレーター（１個）の占拠は、この２匹の間で交代制になっているようです。
The second dominant male has longer ventral fins. The two males occupy one nest by turns.
飼育５年目。今も産卵を繰り返しています。（左）メス、（右）オス。
In the fifth year, they are still active.
飼育７年目に入ったキアソファリンクス・フォアイ"モリロ"。最初に産卵したメスが最後の１匹となりました。現在曾孫の世代が若魚に成長していますが、今でもまだ産卵します。
（追記）しかしその後、急激に体力を失いエサを食べなくなると痩せ細ってついに。初代の”モリロ”（購入個体）はこれまで。
In the seventh year. Only the first spawned female is alive, and now its great-grandchildren are juveniles. This female still spawns in recent months.
(postscript) Soon after that, however, it got weaker and breathed its last.