ハプロタクソドン・トリファスキアータス
Haplotaxodon trifasciatus
このページの魚(1個体)はH. microlepisとして購入しましたが、別ページで紹介している(下の画像にも一緒に写っています)H. microlepis "Kipili"とは体の輪郭が何処か異なっています。Haplotaxodon属にはH. microlepis、H. trifasciatusの2種があり、後者の記載論文は、
Takahashi,T. and Nakaya,K. 1999. New species of Haplotaxodon (Perciformes: Cichlidae) from Lake Tanganyika, Africa. Copeia, 1999, 101-106.
です。これによると2種の違いは、
H. microlepis:側線間の鱗が5列、胴体背ビレ基底部の黒斑が4つ(尾筒のものを除く)
H. trifasciatus:側線間の鱗が6または7列、胴体背ビレ基底部の黒斑が3つ
となります。
(注)シクリッドの側線は前後に分かれており、胴体中央(少し後ろより)で上下に重なっています。側線間の鱗列は側線と重なるものは除いて数えるようです。 鱗は各列半分ずつずれて列んでいますが、それぞれ1列と数えるようです。ちなみにシクリッドのもうひとつの形態的特徴として、鼻孔が1対であることが挙げられるようです。
これらの形態を確認するとこのページの魚は、H. trifasciatus
である可能性が高いと思います。
飼育約3年。(左)胴体背ビレ基底部の3つと尾筒に1つの黒班は通常は下の画像のように消えています。気分が良さそうなときや、他の魚に自己を主張するときに現れます。(右)側線間の鱗列数は6と思います。画像は鱗、側線が見やすいように加工してあります。
The invoice name of this fish was H. microlepis, but now I suspect it to be an H. trifasciatus. According to the describing paper of H. trifasciatus cited above, the differences between them are;
H. microlepis: 5 scale rows between lateral lines and 4 vertical bands below dorsal fin base.
H. trifasciatus: 6 or 7 scale rows between lateral lines and 3 vertical bands below dorsal fin base.
The vertical bands appear occasionally.
2004年4月、1匹のワイルド個体を購入、全長10cm。購入1週間後の撮影。
Apr. 2004, I bought a juvenile with 10 cm total length as a wild caught H. microlepis in Tokyo.
購入後2ヵ月。尾ビレの先端が尖り始めている。Kept for two months.
購入後5ヵ月。Five months.
飼育10ヵ月。Ten months.
14ヵ月、約18cm。Fourteen months, 18 cm.
約2年半飼育、20cm以上。
Two years and a half, longer than 20 cm. The fish behind must be the congener, H. microlepis.
飼育約4年半。 Kept for four years and a half.
飼育約5年半。老化が始まったせいか痩せてきました。
After kept for five years and a half, looks getting older.