Tanganjika Cichliden

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キアソファリンクス・フォアイの産卵と月の満ち欠けの関係?

 不思議なことにCyathopharynx foae "Moliro"が初めて産卵したのは2004年6月3日、満月大潮の日でした。天然下でこの魚の産卵と月齢に関係があるとは聞いたことがありませんが、満月の晩に産卵する生物は多く知られています。月の見えない屋内の水槽内でも魚は月の満ち欠け、例えばそれに伴う微細な重力の変化に影響されるのでは? 現代の科学では説明のつかない仮説を検証するため(笑)、飼育中のC. foae メス3匹の産卵日(2004年12回、2005年16回)を月齢毎に数えてみました。尚、飼育水槽から月は見えません。

 2006年のデータを追加しました。当年には初代の親魚が19回、その子供である第二世代(G2)が8回産卵しましたが、これをまとめて表示しました。数が増えるにつれ、月齢と産卵にはあまり関係がないのかとやや残念な結論が見えてきました。

 その後C. foae "Moliro"は、繁殖により世代を重ね2023年現在第9世代が産卵していますが、その間、毎年全世代で産卵のあった日の月齢を集計しました。

 各年の産卵回数は次の通り。

2004    12
2005    16
2006    19
2007    21
2008     8
2009    13
2010    23
2011    24
2012    35
2013    34
2014    20
2015    23
2016    10
2017     8
2018    54
2019    10
2020    16
2021     8
2022     1
2023     8

 月齢ごとの産卵回数は次のようになります。

 月齢は小数点以下を切り捨て。必ずしも月齢15=満月ではありません。13、14が満月の場合もあります。


 それでは、月齢ではなく、1月から12月までの何月に産卵が多いのでしょうか。2004年から2023年まで20年間の記録を集計しました。

 結論として、5月に最多、11月に最小となる年周期があるようです。